外壁診断の劣化について
これに伴い、快適な生活環境も気付かないうちに少しずつ劣化をしていきます。丈夫だと思っているコンクリートの建物でも、経年劣化でひび割れが発生します。そのひび割れから雨水が進入するとコンクリートが中性化します。放置すると内部の鉄筋が腐食し錆を発生し、建物強度にも影響を与えるようになります。劣化が進行すると、内部の鉄筋や侵入した雨水が熱により収縮膨張を繰り返し、コンクリートが破損して、いよいよ建物の老築化が進行します。
足場不要の外壁診断
階層のコンクリート壁を地上から確認する事は不可能なので、通常では足場を立てて打診調査を行わなければ正確な状態は把握出来ません。ですが、調査の為だけに足場をかける事はなかなか考えられません。そんなときに活躍するのが赤外線ドローンによる外壁診断です。クラック内の空気層が太陽の熱で温められて温度変化を生じている部分を、ドローンに装着した赤外線カメラで捉える事が可能です。ドローンと赤外線カメラを組み合わせれば、足場を立てなくてもコンクリート内部の状況を確認する事が可能になるのです。
外壁調査にかかる費用や時間を大幅削減
ドローンに赤外線カメラが搭載されているから、足場の無い場所でも外壁調査が可能です!
ドローンのおかげで外壁調査にかかる費用や時間も大幅に削減できるようになりました。
赤外線カメラを用いた外壁調査
ドローンに赤外線カメラを用いることで、高いところでも外壁の浮きや漏水などの異常個所を確認することが可能です。
以下はその一例です。
赤外線調査結果
異常検出箇所:葬儀場棟東面
周辺との温度差違2.0℃以上(左)浮きの可能性あり
周辺との温度差違1.5℃以上(右)浮きの可能性あり
赤外線調査結果
異常検出箇所:南面
周辺との温度差違2.0℃以上(左)浮きの可能性あり
周辺との温度差違2.0℃以上(右)ひび割れ確認。浮きの可能性あり
赤外線カメラで外壁を写すと、壁内部の温度差で異常のある個所の色が部分的に変わるので人の目だけでは見落としがちな所までしっかり見ることが出来ます。赤外線ドローンを使えば、足場をかけて打診調査をしなくても、建物の劣化状況が一目瞭然で判断でき、劣化状況に合わせた適切な修繕計画を立ててから工事に取り掛かることが出来ます。
このように、ドローンを活用することで外壁修繕工事の幅が広がります。大規模修繕の際、足場を掛けてから外壁調査を行い、その結果を踏まえて修繕計画を行い、それから修繕工事に取り掛かる為、足場を掛けている期間が長くなります。赤外線ドローンで外壁診断することで、調査にかかる時間を大幅に短縮出来るので、工期短縮を行う事が出来ます。
中部レキセイは、公共の建物、ビル・マンションなどでの外壁調査を赤外線ドローンを使って行う事をお勧めしています。